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もの忘れの原因(認知症)を診断する3つの検査
脳PET検査、脳MRI検査(VSRAD解析)、あたまの健康チェック(記銘力テスト)の3つの検査で認知機能をチェックします。
1.脳FDG-PET検査
アルツハイマー病に代表される認知症の有用な画像検査の1つとして、脳FDG-PET検査があります。
当クリニックでは視覚的な評価(図A)に加え、統計学的解析(3D-SSP)による客観的な診断手法(図B)も採用し認知症の早期発見に役立てています。
AJNR Am J Neuroradiol. 2014 Nov-Dec;35(11):2030-8. doi: 10.3174/ajnr.A3695. Epub 2013 Aug 14.
2.MRI検査:VSRAD解析
VSRAD=
Voxel-Based Specific RegionalAnalysis System for Alzheimer’s Disease
MRI検査のオプションとして、VSRADを用いた統計解析により脳の萎縮をチェックし、早期アルツハイマー型認知症の診断に役立てます。
※VSRADは、前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる内側側頭部の萎縮の程度をMRI画像から読み取る画像処理・統計解析ソフトウェアです。
VSRAD検査の対象年齢は54~86歳となります。
3.もの忘れチェックテスト
軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)をチェックする検査です。MCIは認知症の前段階であり、4年後に50%が認知症となるといわれています。この段階で発見できれば14~44%が改善するという報告があり、治療効果が期待できます。
アルツハイマー型認知症の原因といわれるアミロイド「β」は認知症発症の約25年前から脳内に蓄積します。60歳代で発症される方が多いため、40歳になったら、一度、MCI検査をお奨めしています。
脳機能を検査できる検診コース