
よくある質問
よくある質問
PET検査は、細胞の働き具合を画像化することができる検査であり、全身を一度に調べることができます。がん細胞に集まる性質をもった薬剤を注射し、その集まり具合をPETカメラで映し出すことで、がんの有無、大きさや位置、進行度合を調べることのできる検査です。
形態をみるCT検査とあわせて撮影することで、身体のどこに病変が存在するかを診断できます。
CTやMRI検査は、臓器や腫瘍の形を診ることでがんの有無を調べるのに対し、PET検査は、細胞の働き(代謝)を診ることでがんを発見する検査です。CTやMRIで腫瘍の形態、位置を調べ、PETで細胞の悪性度を診ることで、より精度の高い診断を行うことができます。
PETは、大腸がん、肺がん、乳がんなど数多くのがんを発見できますが、万能ではありません。例えば使用する薬剤(FDG)が尿として排泄されるため、腎臓や膀胱などの尿路系にある臓器のがんを苦手とするほか、早期胃がんなども検出が困難です。従って検診メニューでは弱点を補うようMRI検査や超音波検査を同じ日に実施することでカバーできるよう構成されています。
注射の際の針の刺入に伴う多少の痛みはあります。また、筒状の機器の中で検査を行いますので閉所恐怖症がある方では、不快感がある方もいらっしゃいます。アイマスク・耳栓・ヘッドホンなどのご用意がありますので、遠慮なくご相談ください。
FDG(フルオロデオキシグルコース)という薬です。ごく微量の放射性物質を含んだ疑似ブドウ糖で、がん細胞に多く取りこまれる性質がありますので、がんの診断に役立ちます。検査薬は、検査終了後、尿とともに体外に排泄されます。アレルギーや副作用の頻度は低い、比較的安全な薬剤とされています。代表的な副作用としては、吐き気0.7%、かゆみ0.4%と報告されています。
胃のバリウム検査での被ばく量が約4.0mSv(ミリシーベルト)であるのに対し、PET-CTでの被ばく量は、約10~15mSvとなります(体格により異なります)。
この程度の低線量被ばくでは、急性の放射線障害は生じないことが分かっています。放射線被ばくが生じますが、身体をより精密に診断し、早期の治療に結びつけるといった理念にご賛同いただける方に実施されます。
糖尿病や検査前の食事で血糖値が高く、検査前の血糖値がおおむね300mg/dlを超えると画質に影響が出る場合があり、診断精度がさがる懸念があります。PET検査が実施できるがどうかについては、医師にご相談ください。
また、妊娠中や妊娠の可能性のある場合、X線を使用する機器(PET-CT、マンモグラフィー、レントゲンなど)、および強力な磁場が発生するMRIの利用の可否についても医師にご相談ください。
PET-CTのみの検査の場合、検査薬を注射して約1時間の安静後、撮影に約15~20分かかります。検査着に着替える時間などを含めると、所要時間は、約3時間が目安となります。
検査前の絶食が必要となります。制限時間については受診コースにより異なりますので、「検査前の注意事項」をご確認ください。お飲み物は、水・白湯・お茶など糖分を含まないものはおとりいただけます。また、検査前は「下剤」、「糖尿病のお薬(飲み薬など)」の使用は中止していただきます。
検査後はお体からごく微量の放射線が出ていますので、検査当日は10歳未満のお子様や妊娠中の方との長時間の接触はできるだけ控えることが望ましいとされています。また検査後24時間は、人工乳や搾乳後の母乳の利用をおすすめします。検査後の入浴や食事は、特に制限はありません。
検診の場合は、総合的な検査結果を、受診日から3週間~4週間でお届けいたします(発送先は日本国内のみとなります)。ご希望の方は、後日結果説明を受けることができます。PETがん検診コース(一部コースを除く)では、検診当日、画像診断医によるPET-CT・MRI・CT検査の結果説明(当日面談)があります。すぐに結果を知ることができ、不安を解消できるとご好評いただいております。
※人間ドック(一般ドック・疾患別コース)は、当日画像結果説明はございません。
後日結果説明は一部有料となります(税込8,800円)。
全身の臓器の形を、非常に短時間(約20秒)で撮影することができる検査です。特に、肺がんの早期発見には最も適した検査といえます。
肺のCT検査では、約10mSv(ミリシーベルト)です。ちなみに、自然界から受ける放射線が年間2.4mSv(ミリシーベルト)、飛行機に乗って成田とニューヨークを往復したときの宇宙からの放射線による被ばくが0.2mSv(ミリシーベルト)と言われています。この程度の低線量被ばく量では、急性の放射線障害は生じないことがわかっていますので、安心してご受診ください。
MRIとは、Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略称です。強力な磁石が内蔵された筒の中にはいり、磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮像する検査です。
MRI検査では、放射線被ばくはありません。ただし、PET検査、CT検査などと同様、妊娠中の方、妊娠の疑いがある方はご相談ください。
MRI検査による画像診断では、組織の性状を画像としてとらえることが可能です。正常から変化した組織の状態を描出することができます。様々な病巣を発見することができ、特に、脳や脊髄、四肢・関節、子宮、卵巣、前立腺等の骨盤腔に生じる病変に関して優れた描出能が知られています。検査対象としてほとんどの臓器が対象となりますが、組織の密度があまりない、肺などはCTに劣ります。
検査中、大きな音がでます。ヘッドホンや耳栓をして音を緩和しながら検査を行います。装置の中は筒状ですので、閉所恐怖症のかたは最後まで検査ができない場合があります。アイマスクや、映像投影による恐怖感の軽減などの対応を行っていますので、遠慮なくご相談ください。
また、磁場を用いた検査ですので、体内に金属(磁性体)があると、検査に支障をきたすことがあります。刺青や手術の際の金属が体内にある場合、事故を未然に防ぐため、検査をお断りすることがあります。なお、検査室内に金属類を持ち込むことはできませんのでご注意ください。
検診目的での受診の場合は、造影剤を使用した検査は承れません。症状があり、より詳しい検査が必要な場合は、医療機関を受診いただき、医師からの紹介による保険診療のお手続きをお願いしております。
超音波検査は、生体を透過する波長の音波を使って体内を見ることができる検査です。音波を用いていますが、耳で聞こえる領域ではなく、その振動も人体では感知できません。超音波検査は、画像診断のなかでも安全性が高く、侵襲性の低い検査であり、妊産婦や胎児に対しても行われることの多い検査です。
超音波検査は、臓器全般や血管など多くの組織の構造を描出することが可能で、音波の透過の程度を画像として表現します。組織の硬さや柔らかさなども表現することが得意であり、血流なども描出することが可能です。この性質を利用して、心臓や頸動脈などの血管系や腹部の臓器(肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓)や乳房・甲状腺などにおける診断に威力を発揮します。
超音波検査は、体内を透過する性質の音波を使用しているため、空気があると超音波は遮断されてしまい検査対象になりません。このため、空気が存在する肺や胃、腸管などは対象となりません。同様に骨などでも遮断されてしまうため、脳などは検査の対象にはなりません。
胃カメラは、胃の粘膜を直接カラーモニターで観察できますので、粘膜の表面にとどまっている早期のがんも発見しやすい利点があります。病変がみつかった際は生検を実施し、病理診断に結びつけることができます。放射線被ばくもありません。
胃バリウム検査は、胃全体の形を観察しやすいので、スキルス胃がんなどの発見に役立ちます。また、バリウムが通過する食道、胃、十二指腸のがんやポリープ、潰瘍などを発見できます。
当クリニックでは、鎮静剤は使用せず、局所麻酔薬(プリビナスプレー薬とキシロカインゼリー薬)を使用して実施しているため、眠った状態では行っておりません。局所麻酔薬は痛みや不快感が完全に消えるものではありませんが、検査中も会話が可能であることや、判断力の低下がないこと、麻酔による副作用が少ないこと、検査終了後の自動車運転が可能であること等のメリットがあります。当クリニックの検診では次の検査をスムーズに行っていただくため、鎮静剤の使用はしていないことをご理解ください。
心筋梗塞の既往、心肥大、慢性の不整脈、伝導障害などがわかります。数十秒程度の検査ですので、発作が起こっていない状態の狭心症や不整脈は診断できません。これらをご心配の方は24時間心電図をお薦めします。
受診コースにより検査前の絶食が必要となります。ご予約後に郵送された「検査前の注意事項」を必ずご確認ください。絶食が必要な場合も、お水、白湯、お茶など糖分の含まれない飲み物はおとりいただけます。
健康診断目的の検査(検診)は、医師の紹介状がなくともご受診いただけます。
健康診断目的の検査(検診)は、保険適用外となります。なお、PET-CT検査の保険適用は、がんの治療歴があり再発が疑われる方、主治医が現在がんと認める方のうち、厚生労働省が定める適用範囲内の方が対象となります。詳しくは、ご相談ください。
他の画像検査や血液学的検査、便、尿潜血反応などでチェックします。
血液検査以外の当日の追加ご希望は、ご予約状況により承れない場合が多くございます。ご希望のオプションがある場合は受診前にご相談ください。
さらに精密検査が必要な場合、または治療の必要性があると診断された場合は、高次医療機関へのご紹介状を発行しています。ご相談ください。